今回は、「辞書(dictionary)」という変数をご紹介します。
辞書は、複数のオブジェクトをまとまりにして扱えるのですが、リストやタプルとは違う特徴もあります。
そこで本記事では、
- 辞書とは?と、辞書の作成、空の辞書
- 辞書の使い方
- 辞書の削除方法
などの基本知識をさくっと解説します。
辞書の基本操作に慣れてもらえたらと思います。
【Python 文法 独学】Python の「辞書(dictionary)」とは?辞書の作成、空の辞書、辞書の使い方、削除方法など、サクッとまとめました【Python 学習 初心者】
Python の「辞書(dictionary)」とは
Python の辞書とは、
- 複数のオブジェクトの集合
- リストやタプルのように順番がない
- 各要素には、区別するための目印「キー」がつく
といった変数です。
また、リストのように、中身を上書きできる
- 辞書は、「可変性」の変数
になります。
例えば、
Dict_hensu1 = { ‘num1’ : 1, ‘num2’ : 2, ‘num3’ : 3 }
のような感じです。
複数のオブジェクトをまとめて扱えるメリットがあります。
Python 辞書の作成・定義方法は?
辞書の作り方
Dict_hensu1 = { ‘num1’ : 1, ‘num2’ : 2, ‘num3’ : 3 }
を作ることを考えてみます。
(1), 左に辞書の変数名を書きます。
(今回は Dict_hensu1 にしましたが、なんでもいいです)
(2), 辞書全体を{ }で囲み、その中に、オブジェクト書きます。
それぞれの要素は「キー:オブジェクト」の形で書き、
「, (カンマ)」で区切ります。
キーとオブジェクトの間は、「:(コロン)」で区切ります。
(3), 変数名と { } を =(代入演算子)でつなぎます。
具体的には以下の感じです↓
In[2] で、辞書を定義しています。
In[3] で、辞書の中身を確認するために、辞書の変数名を打ち込んでいます。
すると、Out[3] のように、きちんと辞書が作られていることがわかります。
In[4] では、print関数を使って、辞書の中身を確認しています。
空の辞書
Dict_kara = { }
のように書くと、{ }の中に何もない辞書が生成されます。
中身のない辞書を「空の辞書」と言います。
(注意:左の変数名(Dict_kara)は、なんでもオッケーです)
In[8] で、空の辞書を定義しています。
In[9] で、辞書の中身を確認するために、辞書の変数名を打ち込んでいます。
すると、Out[9] のように、空の辞書が作られていることがわかります。
In[10] では、print関数を使って、辞書の中身を確認しています。
辞書を扱う上で、知っておくと役立つのが、要素の知識です。
Python 辞書の要素
カンマで区切られたそれぞれのキーとオブジェクトのペアを、その辞書の「要素(ようそ)」と呼びます。
Dict_hensu1 = { ‘num1’ : 1, ‘num2’ : 2, ‘num3’ : 3 }
なら、要素は num1 :1、num2 :2、num3 :3 になります。
Python 辞書の型とは?
変数には、型があることを学びましたが、
タプルのオブジェクトには、いろいろな型のオブジェクトを入れることができます。
例えば、
Dict_hensu2 = { num1: 123, num2: ‘hello’, num3: 5.67 }
のような感じで、
- 1つ目は、キーがnum1の整数型オブジェクト 123
- 2つ目は、キーがnum2の文字列オブジェクト hello
- 3つ目は、キーがnum3の浮動小数点型オブジェクト5.67
など、
1つの辞書には、型が違うオブジェクトを入れることが可能です。
ちなみに、型ってなに?って方は以下の記事もどうぞ↓
『【Python 文法 独学】Python の「型(type)」とは?型の確認方法は?などについて、サクッとまとめました【Python 学習 初心者】』
Python 辞書の使い方
Python 辞書を表示する:print 関数を使う
辞書を表示するには、print関数を使えます。
print(辞書の変数名)
のように使います。
In[13] で、辞書を定義しています。
In[14] で、辞書の中身を確認するために、print関数を使って、辞書の中身を確認しています。
Python 辞書の削除方法とは?
Python 辞書の削除は、「del 関数」が使えます。
del(辞書の変数名)
とすると、辞書が削除されます。
( del は、削除する( delete )の略です)
使い方は以下のような感じです↓
In[16] で、辞書を定義しています。
In[17] では、del 関数を使って、辞書を削除しています。
In[20] では、辞書が削除したか確かめています。
“NameError: name ‘Dict_hensu1’ is not defined“
“名前 Dict_hensu1 が定義されてないですよ”
と出ています。
In[16] で作成したタプルが削除されたことがわかります。
というわけで、本記事では、
- 辞書とは?と、辞書の作成、空の辞書
- 辞書の使い方
- 辞書の削除方法
などの基本知識をさくっと解説しました。
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