前回までに、Pythonのダウンロードとインストールのやり方をまとめました。
これでPythonの環境構築の最低限のところはできたのですが、
Pythonの使い方によっては、別の環境を構築した方がいい場合があります。
Pythonで、データ分析や人工知能・機械学習・統計処理などを行いたいのであれば、
今回ご紹介する環境「アナコンダ(Anaconda)」を構築するのがオススメになります。
というわけで、今回は、
- Pythonでプログラミングを学びたい
- Pythonで人工知能などをやってみたい
- Pythonでデータ分析をやりたい
といったあなたにおすすめの「アナコンダ(Anaconda)」環境について、
- アナコンダってなに?
- アナコンダ環境と普通のPython環境の違いは?
- アナコンダのメリットって?
についてサクッとまとめました。
【Python 環境構築】「Anaconda(アナコンダ)」とは?普通のPython環境との違いは?使うメリットはなに?についてサクッまとめました【anaconda python】
アナコンダ(Anaconda)とは?
アナコンダは、Pythonを使うことができる開発環境の1つです。
アナコンダをインストールすれば、Pythonのプログラミング環境を作ることができます。
- 普通のPython環境と何がちがうの?
- アナコンダの特徴は?
- アナコンダを使うメリットってなに?
と思われるかもしれません。
まずはその辺をサクッと説明した後で、
ダウンロードやインストールのやり方をまとめます。
アナコンダ(anaconda)とは?
「アナコンダ(anaconda)」は、データ分析や人工知能技術の活用を、快適に行うためのパッケージになります。
マクドナルドでいうと、セットメニューのことで、
単品で頼むよりもサクッと注文できてラクですよね。
アナコンダは、データ分析や人工知能で使う、ライブラリやツールなどをすでに集めてくれています。
なので、1から自分で集める必要がないわけです。
この手間を省いてくれるのがアナコンダになります。
この他にも、違いがあるので説明してきますね。
普通のPython環境と何がちがうの?
上図に2つのPython環境の概念図をまとめました。
- 左が普通のPython環境
- 右がアナコンダでのPython環境
になります。
どちらも同じように、
コンピュータのハードウェアの上に、
WindowsやMac, LinuxなどのOSがインストールされています。
違いは、OSの上に起動されたPython部分になります。
普通のPythonでは、1つのバージョンのみが起動でき、
アナコンダ環境では、複数のバージョンのPythonが起動できています。
この点について、以下で説明していきますね。
普通のPython環境のデメリットとは
普通のPython環境では、
Pythonを使うには、Pythonのバージョンを決めて起動します。
例えば、Python2かPython3かのどちらかを選んで起動する、のような感じです。
その後プログラミングなどしていて、
違うバージョンのPythonを試したい
という場合があるかもしれません。
その場合、今起動しているPythonのバージョンは、一旦終了する必要があります。
終了後に、新たに別のバージョンのPythonを立ち上げることになります。
バージョンの切り替えを行わない場合には問題ありません。
しかし、バージョンがよく変わるフレームワークやライブラリなどを使う場合には、
バージョンの切り替えをしながら試行錯誤することがあります。
そういった場合には、起動、終了、起動、終了、を繰り返すことになり、めんどくさくなります。
アナコンダ環境でPythonを使うメリットとは?
では、アナコンダ環境ではどうでしょうか。
アナコンダ環境でも、Pythonは、バージョンを決めて起動します。
しかし普通のPython環境との違いは、
Python が、アナコンダの中の仮想環境の1つの中で起動されている
という点になります。
「仮想環境」というのは、
PCの中に、(仮想的に)別のPCがあるようにする仕組みです。
1つのPCの中に、複数の独立した環境を用意する仕組みになります。
アナコンダの中で、新しく仮想環境を作れば、
その仮想環境の中で、他のバージョンのPythonなどを独立して起動することができます。
つまり、同時に複数のバージョンのPythonを操作することができる、というわけです。
アナコンダ環境を使うメリットの1つは、
- Pythonのバージョンの切り替えが簡単
という点になります。
バージョン切り替えのメリットは、実はPythonに限りません。
機械学習のライブラリなどは、日進月歩で進歩しており、
すぐにバージョンが上がっていきます。
以前のバージョンではうまく動いていたのに、
バージョンが変わることでライブラリ同士の整合性が取れない場合などが出てきます。
なので、
バージョンの切り替えを試しながら実装できる
のはとても重要なポイントになります。
それがアナコンダを使う大きなメリットの1つになります。
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アナコンダについての詳しく解説があります。