今回は、Python での「if 文」の使い方をご紹介します。
- 明日天気が晴れだったら、遠足
- そうでなかったら、自習
みたいな、条件によって、行動が変わることがありますよね。
これを「条件分岐(じょうけんぶんき)」と言います。
プログラムで条件分岐を表現するときに使うのが、
「if 文」になります。
プログラミングで、if 文はとても重要です。
そこで本記事では、
- if 文とは?条件分岐のパターン
- if else 文
- if elif else 文
- if 文での and / or の使い方
などの基本知識をサクッとご紹介します。
【Python 文法 独学】Python の「if (イフ)」とは?if文, elif, else, if文でのand, orの使い方など、条件分岐の書き方をサクッとまとめました【Python 学習 初心者】
Python での if 文
if 文の使い方には、いくつかのパターンがあります。
(1), もしAなら〇〇する
(2), もしAなら〇〇する、そうでないなら△△する
(3), もしAなら〇〇する、もしBなら△△する、・・・そうでないなら□□する
(4), もしAかつBなら、〇〇する
(5), もしAまたはBなら、〇〇する
これらを1つずつ説明していきます。
(1), もしAなら〇〇する
“もし晴れたら、遠足に行く”
のような使い方ができます。
これを Python のプログラム風に書くと、
if 晴れ
遠足に行く
のように書きます。
どういうルールかというと、
if 条件A:
条件Aが真(True)の時すること
の形で書く決まりになっています。
プログラムの内部では、
まず条件Aが評価され、
条件が真(True)なら、実行されます。
ポイントは2つあります
1、「if 条件A」の右端には「:(コロン)」をつける
2、「条件Aが満たされた時にすること」は、
if 条件Aの文より、右側にずらして書きます。
(ずらすことを「インデント」と言います。)
「コロン」と「インデント」を覚えておきましょう!
具体的なプログラム例
まず、変数の準備をします。
次に、if 文の例です。
Python での if else 文
(2), もしAなら〇〇する、そうでないなら△△する
“もし晴れたら、遠足に行く、そうでないなら、自習する”
のような使い方です。
2つの場合を考える書き方です。
これを Python のプログラム風に書くと、
if 晴れ
遠足に行く
そうでない
自習する
のように書きます。
どういうルールかというと、
if 条件A:
条件Aが真(True)の時すること
else:
条件Aが偽(False)の時すること
の形で書く決まりになっています。
具体的なプログラム例
Python での if elif else 文
(3), もしAなら〇〇する、もしBなら△△する、・・・そうでないなら□□する
“もし晴れなら遠足に行く、もし雨なら自習する、そうでないなら、休む”
のように(2)より条件を増やす使い方ができます。
これを Python のプログラム風に書くと、
if 晴れ
遠足に行く
elif 雨
自習する
そうでない
休む
のように書きます。
どういうルールかというと、
if 条件A:
条件Aが真(True)の時すること
elif 条件B:
条件Bが真(True)の時すること
else:
条件A, Bが偽(False)の時すること
の形で書く決まりになっています。
ポイントは3つあります
1、「if 条件A」「elif 条件」「else」の右端には「:(コロン)」をつける
2、「条件が満たされた時にすること」や「条件が満たされない時すること」は、右側にインデントして書きます。
3、この書き方は、条件をさらに増やすことができます。
if 条件A:
条件Aが真(True)の時すること
elif 条件B:
条件Bが真(True)の時すること
elif 条件C:
条件Cが真(True)の時すること
・・・・・
else:
条件A, B, C・・・が偽(False)の時すること
のように、条件はA, B, C, D, ・・・のように増やして使うことができます。
具体的なプログラム例
Python での if A and B 文
(4), もしAかつBなら、〇〇する
”もし晴れて、かつ、起きれたら、遠足に行く”
という場合には、
- 晴れること
- 起きれること
のように、条件が2つとも満たすかどうかによって、
遠足に行くかどうかが決まります。
このように、
- if 文の条件は1度に2つ以上使うことができます。
どちらの条件も満たす「かつ」を表現するためには、
- 条件を「論理演算子 and 」でつなぎます
if (条件A and 条件B):
(条件A and 条件B)が真(True)の時すること
のように書きます。仕組みは以下です。
まず条件Aが、真か偽か評価されます。
次に条件Bが、真か偽か評価されます。
それらの評価を合わせて、
(条件A and 条件B)が、真か偽か評価されます。
「論理演算子 and 」は、左右の式がどちらも満たされる時に真(True)を返します。
(条件A and 条件B)が全体として、真(True)を返したら、
「(条件A and 条件B)が真(True)の時すること」を実行します。
このように、if 文の条件部分には、論理演算子を使うことができます。
論理演算子ってなんだっけ?という方は、以下の記事をどうぞ↓
具体的なプログラム例
Python での if A or B 文
(4), もしAまたはBなら、〇〇する
”もし晴れる、または、くもりなら、学校に行く”
という使い方もできます。
- 晴れること
- くもりである事
の条件について、
2つとも満たすか片方を満たすかによって、
学校に行くかどうかが決まります。
「または」を表現するためには、
- 条件を論理演算子 or でつなぎます
それを条件部分に書きます。
if (条件A or 条件B):
(条件A or 条件B)が真(True)の時すること
仕組みは以下のようになっています。
まず条件Aが、真か偽か評価されます。
次に条件Bが、真か偽か評価されます。
それらの評価を合わせて、
(条件A or 条件B)が、真か偽か評価されます。
「論理演算子 or 」は、左右の式がどちらも満たされる時か、片方が満たされる時に真(True)を返します。
(条件A or 条件B)が全体として、真(True)を返したら、
「(条件A or 条件B)が真(True)の時すること」を実行します。
具体的なプログラム例
というわけで、本記事では、
- if 文とは?条件分岐のパターン
- if else 文
- if elif else 文
- if 文での and / or の使い方
などの基本知識をサクッとご紹介しました。
こちらもございます↓
「if文」については、こちらの書籍でも解説しています(無料)↓